HPのPavilionというノートパソコンのバッテリーが膨張したのでAliexpressを使って中国からバッテリーを輸入して交換した話の続きです。今回は分解とCPUグリスの塗替えの話です。(後編)
はじめに
前回はアリエクスプレスを使って輸入したことやバッテリーの状態を中心に書きました。今回は「HP Pavilion 15-au011tu」の分解を中心に書きます。
分解
ネジをすべて外します。
後ろのシリコン製の足の部分にもネジがあるので外します。
外した足はビニール袋などに貼り付けておくと粘着力は落ちません。
プラスチック製のツールキットを差し込んで奥のツメを外していきます。
DVDドライブも外します。
マイナスドライバーで外すのは絶対にやめたほうがいいです。こうなります。
うまくツメをすべて外すとパネルを取ることができます。
HDDはSSDへ、メモリは4GBから8GBに換装済みです。このSSDはコイル鳴きがあるのであまり良くありません。
バッテリー編
上からはそうでもないようです。
横から見ると膨れ上がっています。
ネジを3箇所外して、ケーブルを外して交換するだけです。簡単です。
ヤツはバッテリーが交換されたことにも気づかないことでしょう。
膨れていません。どうやら交換済みのようです。
記念に膨張したバッテリーと一緒に撮影しましょう。
CPUグリス編
今度はCPUグリスの交換です。このノートパソコンは2016年に購入したもので、グリスを交換しなければならないほどカチカチになっているとは想像できません。手間ついでに塗り替えをします。まずはファンの掃除をします。
2年程度ではエアーダスターで飛ばせるほどホコリはついていません。ヒートパイプとは別の構造です。
ネジ4つを外すとCPUにアクセスできます。
想像通りグリスがカチカチになっているわけではないので機能しています。すでに剥がしてしまったので塗り替える必要があります。かなりの量のグリスを使っています。これなら塗り替えたとしても効果はないでしょう。
CPUクーラー側はグリスクリーナーをたらしてティッシュやめん棒で取っていきます。
キレイになりました。少々傷がついています。
CPUはグリスクリーナーとめん棒です。テッシュはやめたほうがいいでしょう。粘度があればグリスクリーナーはキレイにするときだけで十分です。
グリスバーガーではないのでピカピカです。
純正に比べたら少なめに見えますが、十分な量でしょう。CPUが無いところにもとりあえず塗っておきます。
グリスは広げる必要はありません。CPUクーラーを乗せると勝手に広がります。このCPUクーラー自体に傷があるので伸ばしてしまうと空気が入ったりして密着せずに効率が悪くなります。CPUとCPUダイに段差があるので多めに塗ってもあふれることはありません。少なめより多めのほうがいい結果になります。
CPUクーラーを取り付けたとき、グリスがどうなるか見てみましょう。基盤についていないので問題ありません。
はみ出していません。問題ないようです。
組み立て
逆にたどっていくとなんと元通りになります。どうやらシールが剥がれてしまいました。接着が悪かったHPのせいにしておきましょう。残念ですがこのシールは元に戻せません。
パソコンがキチンと起動することを確認しておきます。おっと、これはまだパネルをキチンとはめていません。問題があれば中にすぐにアクセスできるようにしておきます。
これで完了です。
さいごに
この「HP Pavilion 15-au011tu」という機種は中へのアクセスが簡単です。後ろ足のシリコン製のゴムの下に悪意あるネジがあるのでこれが問題になるだけでしょう。
分解楽しいですね。